中央区立泰明小学校のアルマーニの制服について思うこと

中央区民として、

今春、小学生になる娘をもつ者として、

色々、考えて見ました。

中央区立の特認校制度と泰明小学校

 

 

 

『区立小が制服にアルマーニを採用』って、

どっかの小学校の出来事かと思いきや、

中央区立泰明小学校ということで驚きました。

 

泰明小学校は銀座にあって、

中央区の小学校特認校制度に指定されている学校です。

 

→小学校特認校とは

 

特認校制度とは、施設に余裕のある学校を「特認校」として指定し、

その特認校には通学区域に関係なく、

希望により就学できる制度です。

平成30年度は4校を指定しています。

 

特認校は独自のカリキュラムがあり、

特色ある教育を行なっているようです。

 

例えば八重洲にある城東小学校

理数教育のパイロット校として、

企業や大学と連携した実験教室の授業があったり、

神田駅近くの常磐小学校は、国際教育に力を入れています。

 

「銀座の小学校がアルマーニ!」って

やっぱ銀座あたりだと公立校でも金持ちが行くんでしょー、

みたいなイメージですね。

 

でも、公立の小学校だから、もちろん学費はかからないし、

試験があるわけではないし、

抽選の倍率も2倍程度ときいてます。

 

特別エリートな勉強熱心なご家庭の子女が集う学校、

というイメージはちょっと違うかな、と。

(お金持ちの、勉強熱心な人たちは迷わず私学に行きます。

公立の先生は、公務員だから突然異動でいなくなったりするし)

 

私などは、

特認校は生徒数が少ない学校が、

生徒の増加で学校設備が足りない地域の受け皿になってる、

くらいの認識でおります。

 

 

なぜアルマーニ?何が問題なの?

 

中央区立の小学校は、2校をのぞいて制服があります。

娘がこの春から通う小学校も制服です。

 

制服があることに関して、私は異論はないし、

多分異論のある人は

中央区には住まないのではないでしょうか。

 

制服のあるなしというそもそも論は置いといて、

泰明小のアルマーニの件で、「どうよ?」と思ったポイントは

以下の3つです。

 

①一式9万円という値段

公立小で、区内のいろんな地域から

通学してくる子供がいることを想定すると

高すぎるのではないでしょうか。

 

②発表の時期

 

11月に保護者向けに発表になったみたいですが、

あと2ヶ月で入学という、この忙しい時期に

大きく取り上げられてしまって、

教職員の方々も対応におわれて大変だろうし、

制服のことで入学を辞退する子もいるかもしれない。

在校生も混乱してしまうのではないでしょうか。

もっと早く、なんなら一年前くらいに

発表できなかったのかな?

 

③この制服が校長の一存で決められたということ。

PTAや地元の人々の意見は取り入れられてないようです。

えー、公立校でしょう・・・?

 

校長先生の説明

 

ハフポストの記事に、泰明小学校校長の

「平成30年度からの標準服の変更について」(2017年11月17日付)

という保護者向けの文書の全文が掲載されてます。

 

一読した時は、憤りを感じました。

 

中央区在住者は、多かれ少なかれ、中央区に愛着を持ってます。

私の住む日本橋地区の端っこのはしっこでも、

住所に日本橋と入っていることは

大変誇らしいことなんです。

 

それを、この校長は、ギンザ、ギンザ、GINZAと・・・

まるで、日本橋や臨海地区の人々を見下しているような、

 

「特認校になって、いろんなとこから生徒が来て

もうほんと下品な子とかいて信じらんな〜い。

銀座にふさわしい子しか泰明には来て欲しくないの、

だって銀座の品格ってあるでしょ?」

 

と書いてあるように、私には見えました。

 

で、ツイッターに

って投稿しようかなー?くらいには

思い詰めたのですが、

さすがに大人気ないのでやめました。

 

それから、

ツイッターで#制服を考えるというタグを

ハフポストが作ったので、そこへの投稿を一通り見て来ました。

 

銀座だから金持ちの子が通ってんでしょ、

アルマーニ9万なら返って安いじゃん、

という反応が以外に多いのを見て

(いや、公立だから。お金持ちは私立に行くでしょ。)

と思いつつも、色んな意見があるんだなと思い直し、

もう一度読み返して見たら、

何だか違ったようにも見えて来ました。

 

地元愛なのかも・・・

 

この校長先生の文章、奥歯に何かが挟まったような

回りくどさで、同じことを何度も何度も訴えています。

それは、このようなことです。

 

私が泰明小学校の在るべき姿としての

思い描いていることをとはかけ離れた様子、

事実があることも否めません。

なぜ、本校を選択されたのですかと問い返したい

と思う出来事や対応が多いこと、

これが泰明の実態だったのでしょうかと、

学校を管理する者として思い悩むこともしばしばです。

 

この文書の冒頭で、以下のような下りがあります。

 

泰明小学校が特認校制度の対象校となり、9年目を迎えています。

中央区の教育施策として定着をした制度でございますので、

それはそれで好ましい方向に進んでいるものと認識いたしております。

 

特認校制度について触れ、良い成果をあげていると報告したいのに、

わざわざ、「それはそれで」って普通つけるだろうか?

 

特認校の対象校になったことに対して、

言外に、わかってくれよう〜と言ってしまう程の、

余程の不満がおありなのでしょう・・・。

 

銀座の小学校という、特別に気高くて美しい存在だったものが、

汚されていくのを見ていられない、

そんな風にも見て取れます。

というか、見えて来ました。

 

というのは、

 

例えば私の娘の通う幼稚園、小学校は

気高く美しくはないけど、

素朴で、家庭的で、規律のある

本当に素晴らしい幼稚園で、恐らく小学校も

同様だと思います。

 

それは、やっぱり先生や職員さん、

地元の商店や会社の人たち、

それから園児・児童とその家族によって

大切に育まれたもので、

一朝一夕には作り上げることの出来ない、

伝統と呼べるものです。

 

そして、やっぱりすごく独特の雰囲気があります。

それを地元の人は誇りに思ってるし、愛している、

と感じることもしばしば。

 

もちろん、他の地域に住む人たちも

みんな地元を同じように愛していると思います。

 

その伝統や独特の雰囲気を

みんなで守り続けたい、って思うのは

当然のことではないでしょうか?

 

ただ、日本橋とか神田とか、

全国区で名前が知られてるとこに住んでると

やっぱ地元愛が濃厚になる傾向は否めないと思います。

 

江戸っ子だから、みたいな。

 

そういう意味では、銀座って土地で校長先生やってると

「この土地で伝統ある小学校を運営してる」って

意識はほんと強いだろうなと想像します。

 

何とかしなければ、泰明の気高さ、美しさが失われてしまう、

といっても公立校で、他地域からの流入を受け入れざるを

得ない立場・・・

 

だから、

アルマーニの制服を導入することは、

正しく、銀座の伝統を守るためにも、

ある程度の所得と品格をお持ちの生徒さんだけ

受け入れますよ、

泰明小はこういうノリでやって行きます、

という覚悟を持った宣言、

なのかなあ?

と思った次第です。

 

まとめ

 

とはいえ、教育の行き届かない部分を

生徒の資質のせいにするかのような

語り口には、正直疑問が残ります。

 

伝統にこだわるのも大事かもしれませんが、

せっかくの銀座ブランドをお持ちならば、

大胆な革新に舵を切ることもできるはずなのに。

もったいないと思わざるを得ない。

 

アルマーニの制服自体は可愛いです。

男の子のズボンはやっぱりこの位の丈が欲しいです。

高学年で半ズボンはかわいそう。

どうせなら、中央区全部アルマーニにすればいいのに。

(それじゃ差別化にならない)