「空気なんて読まない」ということが許される人とそうでない人〜「やってみよう」歌詞雑考

丘をこえゆこうよ〜

口笛吹きつつ〜

娘のヘビロテ曲

 

小学1年の娘が、2学期が終わるまで、

朝の着替えのテーマソングに

していた曲があります。

 

DA PUMPの『USA』と

WANIMAの『やってみよう』

 

この曲をユーチューブでかけると

さあ着替えるぞとスイッチが入り、

テンションも上がって、

早く支度が済むのです。

 

どちらも学校の運動会で使用された曲です。

 

『やってみよう』は、

auのCMで流れていたからか、

私も聴いたことがありました。

 

「やってみよう」

 

 

 

童謡『ピクニック』のメロディにのせて、

非常に前向きなメッセージ溢れる

オリジナルの歌詞が歌われています。

 

小学校一年生の運動会のダンスには

もってこいの躍動感とエネルギーに

溢れた楽曲、力強い歌声。

 

ちょっと、こう、込み上げるものがあって、

ほんと私も大人になった・・・

 

というか人の子の親になったんじゃのう・・・

 

と感慨深いものがあります。

 

歌詞はこんな感じ。

 

 正しいより 楽しい

正しいより 面白い

やりたかったことやってみよう

失敗も思い出

始めよう やってみよう

誰でも最初は 初心者なんだから

 

(童謡『ピクニック』のメロディで

脳内再生してみてください。)

 

失敗を恐れずに、

素直に、恥ずかしがらずに

何にでもチャレンジ!

してみていいんだよ!

親の私が言っても

全く説得力のない言葉。

 

でも、

WANIMAのお兄さんの優しく

力強い歌声で歌われると

「そうだ!やってみよう!」

と、素直に心に響くのだから

歌ってすごいなあ・・・

 

子供達には、

素直に、好奇心を持って

何にでもチャレンジする心を

持って欲しい、というのは

本当に私の願いです。

 

だから、親としてこの歌には

すごく共感できます。

WANIMAさんはロックの人なの?

 

さて、親としては共感できるのですが、

私個人としては

WANIMAさんはどうも苦手。

 

当方、エレカシが好きなので、

いまだにロッキングオンジャパンなどには

目を通す機会があるし、

wowowなどでロックフェスの中継があれば

録画して若手のバンドなども

見るようにしてます。

 

世代が違うので、

感情移入はやっぱりできないです。

 

でもそういうものだと思います。

 

誰にとっても、自分の世代にふさわしい

歌ってものが必要なんだと思います。

 

WANIMAさんのことは

メロディックパンクで

超前向き陽キャラの

お兄さんたちっていう程度の

認識しかありません。

 

ウェーイ系?っていうんですか?

そういう印象。

空気なんて読まない?

 

で、『やってみよう』の歌詞に

「空気なんて 読まない」

という箇所があって、

そこが自分的にはすごく引っかかる。

 

「空気なんて読まないでいいんだよ!」

 

子供にはぜひそう伝えてあげたい。

 

でも実際、

これから長い長い学校での

集団生活のなかで、

空気を読まないで生きることが

この日本で、

どんなに大変なことか

子供達も徐々に知ることになるでしょう。

 

空気なんて読まない、と高らかに

宣言する必要があるってことは

読まねばならぬ空気が存在するってことの

証左でもあります。

 

社会も少しづつ

変わっていくかもしれないけど、

身を守るために

子供達が「空気を読む」ことを

学習したとしても悪いことじゃない。

 

WANIMAのお兄さんたちのような

声の大きな陽キャラだったら

「空気なんて読まなーい!」と言っても

許容される・・・つまり、

「〝空気を読むなと言って許される空気〟が

あるのを察して言ってる」

ように感じるんですよね。

 

マジョリティ感なのか、

もしくは境界線上の存在か。

 

乃木坂46の『不協和音』という歌で

「僕はいやだ!」というセリフがあるけど、

それと似てる。

 

本当の不協和音は、

耳を塞ぎたくなるような不快さを持って

迫ってくるようなものだけど、

そのリアリティは

別に追求してませんよ、っていう感じが。

 

乃木坂はアイドルだからいいとしても、

ロックだったらぜひそのリアリティは

追求してほしいの。

厨二病的思考のくせ

 

映画『ボヘミアンラプソディー』で、

クイーンのメンバーが初めて

レコード会社の人に会うシーンで

「君たちはどんなバンド?」

と聞かれて、

 

「俺たちは誰にも似てない。

 みんなひとりぼっち、

 音楽だけが居場所だ。」

 

とか答える場面があります。

(不正確です。うろ覚え)

 

そうなんだよ。

疎外感があるからこそ、

13歳とか14歳の時に

ロックを聴き始めるんだよ!

と思いました。

 

そういう意味で、

14歳の時の私が

「WANIMAはロックではない。」と

申しております。

 

私が14歳だった頃、

「ロックかロックでないか」というのは

論争のまとだったと思います。

 

ロックは自分側、

そうじゃないのは「奴ら」みたいな

明確な断絶があったように思う。

 

そういう二項対立の中で育ったから

未だにその思考の癖が抜けない。

 

本当はロックかロックでないかなんて

もうどうでもいいのだ。

 

そういう考えは

「あんまり好きじゃない」って

それだけなのに、

「奴ら」を嫌うのに

大義名分が欲しかっただけなんです。

 

【オチ】作詞は違う人でした・・・。

 

で、この記事を書くために

「やってみよう」の歌詞を調べたら、

作詞は篠原誠さんという

クリエイティブ・ディレクターの方でした。

 

WANIMA兄さん、ほんとすいません!

 

それで、私は

ああ、だから「空気なんて読まない」なんて

言えちゃうのか、とガッテン。

 

子供達には、

自分の心に聞いて

嫌だと思うなら立ち向かえ(エレカシ)

の教えを採用しようと

思いました。